- しだい
- I
しだい【四大】(1)〔仏〕(ア)物質界を構成する四つの元素, すなわち地・水・火・風。 四大種。 四界。 (イ)特に, 人間の身体。 地・水・火・風から構成されているからいう。(2)「老子」にいう四つの大きなもの。 道・天・地・王の総称。(3)「四大天王」の略。
「~のあらび/海潮音(敏)」
~空(クウ)に帰(キ)す人の肉体が滅びる。 死ぬ。IIしだい【次第】※一※ (名)(1)順序。「式の~」「車の~定めにくければ/宇津保(楼上・上)」
(2)現在に至るまでに, 物事がたどった道筋。 事情。 いきさつ。「事の~を話す」「かような~で面目ない」「事と~によっては一肌脱ごう」
(3)謡曲の詞章の名。 七五・返句・七四, または七五の句から成り, 多くは脇役の登場第一声として謡われ, 役の意向や感慨を述べる。 また, 曲中で曲舞(クセマイ)や乱拍子の序歌として謡われることもある。(4)順序を追ってすること。 順序よく並べること。「仏名の所, 大徳たち, ~してひきゐて七八人参る/宇津保(嵯峨院)」
※二※ (接尾)(1)名詞に付いて, その人の意向, またはその事物の事情いかんによるという意を表す。「どうするかはあなた~だ」「とかくこの世は金~」
(2)動詞の連用形に付いて, 動作が行われるままにという意を表す。「成り行き~」「手当たり~に投げつける」
(3)動詞の連用形または動作性の名詞に付いて, その動作に続いてすぐにという意を表す。III「満員になり~締め切る」「送金~現物を送る」
しだい【歯大】「歯科大学」の略。IVしだい【私大】「私立大学」の略。Vしだい【紙代】新聞の購読料。VIしだい【至大】この上もなく大きいさま。⇔ 至小「~なる妨害を与ふ可し/経国美談(竜渓)」VIIしだい【詩題】(1)詩の題名。(2)詩の題材。VIIIしだい【誌代】雑誌の代金。IXしだい【進退】〔「しんだい」の撥音「ん」の無表記〕自由になること。「我が~にはかなふまじきなめり/落窪 1」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.